英語力を上げるには英語で日記をつけるといいと聞いたけれど、
『英語で日記をつけるには、どうしたらいいのだろう』
『簡単に始められる方法はないのかな』
と思っていませんか?
実は、例文で使われている文法を使うと、無理なく日記を書き始めることができます。
私自身、英語が中級レベルの時から英語で日記をつけ始め、オーストラリア留学に必要であったIELTSのライティング試験に備えることができました。
この記事では、英文法を学びながら英語で日記をつける方法をご紹介します。
記事を読み終えるまでには、英語でシンプルな日記を書く方法がわかるようになりますよ。
英語の日記:テーマは自由
日記をつけるというと、その日の出来事を書かないといけないと思うかもしれません。
でも、書く内容は何でも大丈夫。むしろ天気などではなくて、あなたの興味のあることを書くといいですよ。
なぜなら、好きなことを書くのは楽しいので、毎日書くことが苦にならないからです。
また、最初はたくさん書こうとする必要もありません。
継続していくと少しずつ書けることが増え、自然と文章が長くなっていくことに気がつきます。
英語で日記を書くときのポイント
英語で日記を書こうと思っても手が動かないということを経験したことがある人も多いかもしれません。
英語で日記をつけるポイントは、いきなり書こうとするのではなく、学んだことを使って書くというサイクルを作ることです。
つまり、英文法を学んだら、その文法を使って文章を書いてみるということ。
なぜなら、学んだことを使って日記をつけることで、頭で理解するだけでなく実際に使えるようになるからです。
例えば、レシピを知っているのと料理が作れるかは別ですよね。
料理のスキルを上げるためには、レシピをもとに何度も作ってみることが大切です。
何度も作るうちに、レシピを見なくても作れるようになったり、自分なりのアレンジができるようになったりするものです。
そして、最初に作った時より美味しい料理が作れるようになります。
実は、英語の習得も同じです。
以下のようなサイクルができると、英語力は飛躍的に伸びます。

英文法を学びながら日記をつける方法
ここでは、私が実際に使用した英文法の参考書を例にあげて説明をしていきます。
English Grammar in Use(イングリッシュ・グラマー・イン・ユース)
私が英語で日記をつける際に使用したのは、中級者向けのEnglish Grammar in Use
という洋書の英文法参考書です。
洋書というと、「英語で英語を学ぶなんてハードルが高すぎる!」と思う人もいるかもしれません。
ですが、この参考書のすごいところは、ネイティブの考え方やニュアンスが初心者でもわかるシンプルな英語とイラストで説明されているところ。
English Grammar in Useを使って英語学習をしていると、英語が自然と頭に入ってくることに気がつく瞬間がやってきます。
そして、以下のようないいサイクルを生み出すことができるのです。

左ページは文法の解説と例文、右ページは練習問題という構成。
見開き1ページでひとつの文法が学べるので、毎日少しづつ勉強しやすいのも魅力。
学んだら、例文を使って日記をつけると理解がさらに深まります。
例えば、現在完了形と現在完了進行形。
日本語では現在完了形(I have +過去分詞)は「ずっと〜している」、現在完了進行形(I have been +ing)は「ずっと〜し続けている」のように訳されることが多く、苦手意識を持っている人も多いと思います。
この参考書では、二つの文法の使い分け方が以下のように説明されています。
- 「アクティビティの結果」に焦点を当てる場合は、現在完了形
- 「アクティビティ自体」に焦点を当てる場合は、現在完了進行形
どういうことかというと、以下の例文をご覧ください。
- I have cleaned my house today.
今日は家の掃除をした。 - I have been cleaning my house today.
今日は家の掃除をしています。
①では「家の掃除が完了した」というアクティビティの結果に焦点を当てているため、現在完了形になります。
一方で、②では「家の掃除」というアクティビティ自体に焦点を当てており、掃除が終わっているかはではないので、現在完了進行形になります。
つまり、アクティビティの結果あるいはアクティビティ自体、どちらに焦点を当てるのかというニュアンスに基づいてこれらの文法を使い分けることができるようになるのです。
例えば、友達にEメールを送った場合、以下のような日記をつけることができます。
I have sent an email to my friend Lucy.
Lucy and I have been friends since high school.
友人のルーシーにEメールを送りました。
ルーシーと私は高校以来の友人です。
もし、もう少し書けそうだと思う場合は、be動詞や現在形、過去形などを使って文章を増やすこともできますよ。
以下をご覧ください。
Lucy and I are close friends.
We have been friends since high school.
I have sent an email to her because I thought of her yesterday.
I hope she is well.
ルーシーは私の親友。
私たちは高校以来の友人です。
昨日彼女のことを考えたのでメールを送りました。
元気だといいな。
このように、学んだ英文法を使って自分の身の回りのことを英語で書くトレーニングを続けると、書けることのレパートリーが増えていきます。
そして、最初は一行だったものが、数行に、ページ半分にと自然に増えていき、ライティングが苦痛ではなくなっていくことに気がつくはずです。
Essential Grammar in Use(エッセシャル・グラマー・イン・ユース)
もっと易しい内容から学びたい!という人にお勧めなのは、初心者向けのEssential Grammar in Useです。
この参考書では、以下のような基礎から学ぶことができます。
- be動詞(am/is/are/was/were)
- 現在形(do/do you)
- 過去形(did/did you)
- 現在進行形(be動詞 + ing)
- 未来形(will/be going to)など
最初はbe動詞のみのシンプルな日記も、いろいろな文法を学んでいくうちに長く書くことができるようになりますよ。
以下の例をご覧ください。
I’m happy today.
(be動詞)
今日は幸せ。
I’m happy today because I received a phone call from a friend.
(be動詞・過去形)
友人から電話があったから、今日は幸せ。
I’m happy today because I received a phone call from a friend.
We are thinking of catching up soon.
(be動詞・過去形・現在進行形)
友人から電話があったから、今日は幸せ。
近いうちに会おうと思っています。
I’m happy today because I received a phone call from a friend.
We are thinking of catching up soon.
She will contact me when she finds out her work schedule.
(be動詞・過去形・現在進行形・未来形)
友人から電話があったから、今日は幸せ。
近いうちに会おうと思っています。
仕事の予定がわかったら、彼女が連絡をくれるとのことです。
「学んだら書く」というサイクルを作ることで、新しい文法を学ぶごとに書ける文章のパターンが増え、表現できることの幅が確実に広がりますよ。

質のいい参考書でインプットをしよう

独学で英語を学んでいる人に私が一番お勧めするのは、Grammar in Useシリーズです。
Grammar in Useシリーズをお勧めする理由
お勧めする理由は以下になります。
洋書のテキストという理由で敬遠するのはもったいないくらいとても良い参考書なので、半信半疑な人にこそ手に取ってもらいたいというのが本音です。
Grammar in Useシリーズ
Grammar in Useシリーズは、30年以上前に出版されてから世界中で1億人の英語学習者や先生によって使用されている参考書。
語学学校のテキストとして使われ、英語を教える先生が英語の教え方を学ぶためにも使われているということを考えると、質のいいテキストであるということが想像できるかと思います。
私自身、オーストラリアの語学学校で出会い、それ以降は英文法の学習はこのシリーズの参考書のみでした。
Grammar in Useシリーズの種類
Grammar In Useシリーズは英語力に応じて三種類から選ぶことができます。
数多くの高評価レビューを実際に見てもらえればと思います。
初級者向け
中級者向け
上級者向け
最後に
繰り返しになりますが、英語で日記をつけるために大切なのは、いきなり書こうとせずに学んだ英文法を日記に使うというサイクルを作ることです。
その理由は、「理解できる英語」を「使える英語」にするため。
使える英語にするためには、インプットしたものを意識的にアウトプットしていく必要があります。
質のいいインプットにお勧めの英文法参考書は、世界的ベストセラーのGrammar in Useシリーズ。
そして、学んだ英文法を使って英語で日記をつけることは、アウトプットに最適な方法の一つ。
毎日見開き1ページ文法を勉強して日記を書くことで、数ヶ月後には自分でも英語力が上がっていることを確信できるはずです。
最後までありがとうございました。
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